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1999.11.07

色の時感｜vol.5

外は久しぶりの雨。
色づいた照葉をやさしく包んでいきます。
皆さん、お元気でしたか。
私もすっかり皆さんにご無沙汰してしまいました。
ごめんなさい。
皆さんと今日お目にかかるまで
とても充実した時間を過ごしておりました。
様々な出来事と出会ったことで初心を思い出し、
自分がとてもニュートラルになった気がします。

実はお仕事をはじめて10年目なんですよね。
舞台に立ちたいとガムシャラに
お稽古ザンマイの日々、そして初舞台で
幸せすぎて涙があふれてしまった瞬間。
すっかり忘れてたんです。

 

あぁ、そんな風に純粋に好きなことに
猪突猛進してたなぁと。
ガムシャラにやってきたつもりで、
どこか純粋さを失っていたり、自分がどこにいるのか
わからなくなったりしてたかもしれない。
1999年残すとこあとわずかという事に
突き動かされて、単純にも自分を振り返って
しまったけれど、それも良かったのかもしれません。
だってこれで2000年心おきなく迎えられるもの。
皆さんは心の整理、準備なんてしたりするのかしら。
何もなくたって2000年はどこからともなく
訪れるけれど。何だか楽しみですね。
来年の事を云うと鬼が笑う？ふふふ。
鬼と一緒に私も大口開けて笑いましょ！

心の大掃除。そしてまた素敵色が灯りますように・・・

次回は「氷の世界」のお話を。
また、お会いしましょう。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　多江