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2017.10.20
身体に多大な負担をかける「糖質燃焼型」食生活をやめ、
人類本来の「脂質燃焼型」で健康でパワフルに生きていこうぜ!の最終回です。
(※文脈にそって「脂質」「脂」「油」「脂肪酸」と言葉を使い分けていますが、
ここではすべて同じものを指していると考えてください。厳密にはちょっとずつ違いますが。)
さあ、前回までのお話で、今日から「脂質燃焼型」で生きていくぜ!と思われたのではないでしょうか?しかし、ここで気をつけて頂きたいのが、脂質といっても現代社会で人間が口にしているものにはいろんな種類があるということです。全ての脂質が体に良いという訳ではないのです!
まずは、良い油と悪い脂の違いを大雑把に、そして感覚的に考えて頂きたいと思います。
ラードなどお肉の脂は、「飽和脂肪酸」と言われる脂質で、常温では白く固まっています。
これに対して、植物油や青魚に含まれている油は「不飽和脂肪酸」と呼ばれ、常温でも固まらないものです。
さて、常温で固まる脂と固まらない油、それぞれの脂質を体内に摂取した時にどちらが健康に良さそうでしょうか?実はこんな簡潔な違いで区別できちゃうのです。
では次に、悪いと言われている脂は、なぜ体に悪いのか?
人間の体は約37兆個もの細胞から構成されていますが、
それら全ての細胞は細胞膜というものに覆われており、その細胞膜は脂質で出来ています。
そして、「不飽和脂肪酸がより多く含まれている細胞膜は、その流動性がより高くなる」ことが分かっています。つまり、もし固まりやすい飽和脂肪酸を摂取し続ければ、相対的に不飽和脂肪酸の割合が減っていき、結果、細胞膜はその流動性を失っていってしまいます。
そして流動性が低くなるということは、細胞膜の超重要な働き、
すなわち「酸素や栄養素を細胞内に取り込み老廃物などを外に出す」、
「他の細胞と情報のやり取りを行う」ということなどが
うまく働かなくなってきてしまうということなのです!
またそれ以外にも、例えば血中の赤血球細胞では、
細胞膜が硬くなることで、それが高血圧や血栓に直接繋がってしまうらしいです。
まさに、良いこと無しづくめです (-.-;)
さて、ここまでで、良い油の摂取が生物の細胞にとってどのように良い作用を与え、
健康へ繋がっていくのかということが感覚的にご理解いただけたのではないでしょうか!?
それでは、一体なぜ現代社会では、生物にとって根源的でとても重要な「食べること」に関する状況が、理想とされる内容から乖離してしまっていることが多いのでしょうか?
栄養学のリテラシーが低い、と言ってしまえばそれまでですが、
大きくは3つの要因があると思うのです。
まず1つ目として、人体があまりにも良く出来ているために、たとえ理想的な食事でなくても、
偏食だろうともなんとか体が頑張ってしまっている、ということがあると思います。
ちょっとやそっと身体に悪かろうとも、
何百万年も弱肉強食のサバイバルを生き延びてきた強靭な身体は、
じーっと耐え忍んで我慢してくれているのです。
そして歳をとるにつれ身体にいろんな病状、症状が表れてくるのは、
そのツケを払っているというわけです。
2つ目は、人類の歴史を振り返った時、「長い目で見て健康的な食事かどうか?」よりも
「今日、明日を生きて行くための食事」という方がずっと切迫して大事なことであったであろうことです。
言うなれば「短い目で見て生きるための食事」が望むべく限界であったし、それでとりあえずは十分だという認識だったわけです。
そもそも、長い目で見るまでもなく、寿命が短くてそこまで生きていなかった、ということもあると思います。
そして3つ目は、栄養学の元となる医学・生物学は、近年になり加速度的に進んできた日進月歩の分野であり、これまでの歴史の中で栄養学自体が科学的にあまり進んでいなかったため、その内容・理解が近現代でどんどん変わってきているということがあります。
新しい知見が得られれば、「理想の食事」の内容も変化するということです。
科学なんてものがなかった時代から「食事」はあり続けているわけで、その文化や習慣はなかなか変わらないものだろうし、
とりあえずその時点の知識、認識として大丈夫そうであれば、それが「理想の食事」として受け継がれていくというわけです。
つまりですね、「現代食生活の理想との乖離」とはズバリ、
科学文明の進歩によって寿命が延びた人類が、
その素晴らしく優秀な人体という強靭な土台に支えられて、
古えからのサバイバルと試行錯誤の中で身に付けたありがたーい遺産である伝統的な食習慣に、
最新科学の知見を用いてちょいちょい横槍をいれている、
ということなのかも知れません(笑)
そして最後に、ここまで読んで頂きながら恐縮ではありますが、
たとえ最新の科学的知見になんと言われようとも、
「だって美味しいだもん!食べることは生きる喜びなんだもん!!
太く短く生きてやるんだ!!!」という主張も、よーーーっくわかります。
ゆえに、「食べるために生きるのか、生きるために食べるのか、それが問題だ。」というわけなのです。
※ちなみに、糖分の「年間摂取量」は、1万年前には約小さじ22杯分だったのに対し、現在では小さじ21万杯になっているそうです。驚愕の1万倍です(笑)