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2014.04.02


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|その玖

加速された世界は、実は孤独でめんどくさい世界なんじゃない?の続きです。

前回持ち越した続きですが、なんで加速している状態でモノに触れてはいけないのか?
その理由を力とエネルギーの状態に注目してもう少し科学的に見ていきましょう。

ma=f(物理学における、加速度と質量と力の関係を表す最も根本的な方程式)によると、
体重60kgの人が1秒で音速(音の伝わる速さ=時速1225km(空気中))まで加速する時に
かかる力は、1tの車を1秒で時速75kmまで加速するのと同じ力です。
想像してみて下さい、車を手で押して1秒で時速75kmまで加速する時の様子を。
そして音速まで加速された体重60kgの人が動いている時の(運動)エネルギーは、1tの
車が時速300kmで動いている時と同じぐらい。ちょっと触っただけでもぶっ飛びそうな衝撃
だと思いませんか?

要は、もんのすごい力とエネルギーってことです。
加速した状態で触るということは、軽いタッチが電光石火の速さの必殺の一撃であり、その
衝撃の強さに人体含めほとんどのモノは構造的に耐えられず、全てがもろくて壊れやすい
ものになります。これ、当然作用反作用なわけで、触る側もただではすみませんけど。
(とはいえ、生身じゃ絶対無理ですけど、なんか改造強化すれば完全に非現実的って感じでも
ないなーってあたりがSFのおもしろさが際立つ微妙なラインですね。)

音速といえば。もし加速が進んで音速を超えてしまう場合、ソニックブームというワードで
有名な、非常に興味深い特別なイベントがおこります。
どんなことかというと、空気中を物体が高速で移動すると、空気がその物体の進む向きに
押されてどんどん圧縮されていきます。そしてちょうど音速を超える時にその圧縮具合に
空気が耐えられなくなって爆発するみたいに衝撃波となって拡散するという現象です。
昔はこれで航空機がバラバラになってしまったりしたそうです。

あと、音速を超えると洋服が燃えます。
宇宙船が大気圏突入する時みたいに(速度のレベルは違いますが)。音速超えたあたりから
どんどん加熱されていき、マッハ2(音速の2倍の速さ)でも200℃くらいにはなるらしい
です。…これ、死にますね。
もし音速まで加速する方がいらっしゃったら気をつけないと危ないです。

ここまで話してきたこのSF的に加速する状態、今後の科学の発展も考慮して実際現実的には
どうかというと、残念ながらというか当然ながら人間には不可能だと思われます。

まず、人間の身体には物理的な神経伝達速度の限界があり、生まれ持った身体を使用している
以上その限界は超えられません。そのスピードは身体の1mの長さを0.02 秒程度です。
脳で情報処理する時間を仮に省いても、熱いものを手で触ってとっさにその手を引っ込めるの
に、神経伝達の往復で0.05 秒ぐらいはかかる計算です。速そうですが、ハイスピードカメラの
映像のように加速した世界で考えたら、遅すぎて話になりません。

わかりやすく体長25mぐらいの恐竜の場合で考えると、足で踏んだ感覚が脳に伝わるのに
0.5秒かかります。つまり、もしも彼が自分の足で何かを踏んで痛いって思ったとしても、足を
どかす命令が大きな身体を神経伝達するのに1秒もの時間がかかるということ(脳で判断する
時間を除外してさえも)。これが、神経伝達速度による限界のしばりです。
それと、加速の衝撃。
たとえ万が一骨格は強化して耐えられたとしても、内臓を鍛えたり構造強化することは
できないと思うので、超加速すればまっ先に自分の身体の中の柔らかい内臓たちが…。
ま、まさに致命的です。
筋肉骨格だけでなく、脳を含めた内臓ごと全部取り替えて耐えられるように強化しないと
ダメです。…もうそれ人間じゃないですよね。

と、まあなんか男の子のロマン話も不毛になってきたので、次回はもっと現実の世界に引き
戻しまして、目にもとまらぬ速さで動くのは、実は可能なことだった。…え?です。

わーお。おたのしみにー。


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