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2014.03.05
SF映画や漫画などの世界で、「目にもとまらぬ速さで動く」っていうスゴいやつがたまに出て
きますが、じゃあそれってどんな状態なの?っていうのを科学的に空想しちゃおうぜ!
の回です。
んー、今回は男(の子)のロマンがある(´艸`)
まずは、空想で描かれている超高速で動く世界の描写について。
科学的に考えると本当はこんな風になるはずだよっていうお話なんですが、今回考えるのは、
ただ単に動いているスピードが速いってことでなく、SF的に知覚や認識ごと超高速に加速して
自由に動きまわれるっていう状態です。
つまり、感覚的には「自分の周りの時間がゆっくり進んでいて、自分だけがその中でいつもの
ように動けることによって、周りからは目にもとまらぬ速さに見える」という状態。
ハイスピードカメラで撮影されたゆっくり動く映像を見るような感じですね。
普段見慣れた世界は、どんな風に感じるようになるのか?
①まず、空気がめっちゃ身体にまとわりついてきて、重く感じるようになるようです。
これは、物質(空気)の慣性は加速度に、粘性は速度に比例するから。普段なんの抵抗も
感じない空気の中なのに、まるで水中を歩いていくような感覚でしょうか。
もう動きにくいったらありゃしません。もし呼吸しようとしたら、たぶん水飴を吸うみたいに
なります。気持ち悪い…。
②次に重力について。
生まれてこのかた地球上にいる限り常に一定(9.8 m/s2)の加速度の重力がかかっている
ので、想像しづらいかもですが、加速すると重力はかなり弱く感じるはずです。
例えば、体感が実時間の6倍に感じられるぐらいに加速した場合(6倍のスピードで撮影
されたゆっくりの映像を見る時のような感じ)では、重力が月面と同じぐらいに感じられます
(※月の重力(1.62m/s2)は単位時間あたり地球の6分の1の強さだから)。
いつもの感覚でスキップしても、なかなか足が地面に落ちてきません。それどころか、通常
人間は重力を利用しながら歩いたり走ったりしているので、たぶん月面の宇宙飛行士みたいに
うまく走ることもできなくなるはずです。
まあ、つまづいても転ぶ前に体勢立て直せるし、便利な面もありますが。
③次は音の聞こえ方。
加速すればするほど、音の高さが動く向きによってめちゃくちゃに聞こえるはずです。救急車
のサイレン音が、近づいてくる時と遠ざかる時で違う高さの音に聞こえる現象(ドップラー
効果)の超激しいバージョンですね。
さらに加速が進んだ状態では、音が伝わる空気の振動自体が相対的に遅すぎて、音を一切感じ
ない静寂の世界になります。(ちなみに光を感じなくなるほどの加速はSFとはいえ物理学的に
ほぼ不可能です。光は特別でそれぐらい速い!)
続きまして、気をつけなくてはならないのが周囲への影響です。
④高速で動いた時に生じる風圧。
大きなトラックが、すぐ横を走り抜けた時などに起こるアレです。
超高速で誰かの横を通り抜けようものなら、その誰かはもの凄い勢いで吹っ飛んでいくことに
なってしまいます。目にもとまらぬ速さで動くということは、目にもとまらぬ速さで空気が
押しのけられていくわけですから。その押しのけられた空気にその誰かも押しのけられます。
⑤そして、自分以外のなにかに触れる場合はかなり気をつけないとまずいです。
っていうかほぼ触っちゃダメ。
加速された状態では、触れるもの全てを傷つけ破壊していく、という青春ロックの歌詞の
ようなシチュエーションだからです。
うーん、スペースの都合上これ次回に説明しますね。
なんか、男の子的なかっちょいい世界というより、孤独で過ごしづらそうな世界の話に
なっちゃいました。
いつも夢がない感じの展開になっていくなー。