こちらは自動翻訳機能となりますので、翻訳が不十分な場合もございます。予めご了承ください。

Blog

2013.04.10

色の時感|vol.60

みなさんこんにちは。
東京はまだまだ寒いですが、だいぶ春の匂いに溢れてきました。
寒いところも寒暖差のあるところも多いと思いますが、
みなさんがお健やかでいて下さったら嬉しいです。

先月のお誕生日の折には、温かいメッセージやプレゼントを、ありがとうございました。
こうして心にかけて下さる方々がいてくださることに、感謝で一杯になり、
生まれてきてよかったと両親にも深く感謝しました。
とても嬉しかったです。本当にありがとうございました。

 

130410a

東京は今桜が散り始めています。
桜、と言うと思いだすことがあります。
ずいぶん前になりますが、桜が満開だったころ、父が突然亡くなりました。
私の見える世界は色を全て失い、桜がまるで水墨画のようになりました。
人を失う悲しみは計り知れなく、怒りと絶望に満ち、
罪の意識にさいなまれ、魂が押しつぶされ、切り刻まれるように痛みが襲い、
呼吸ができなくなり吐きそうになる。
それを繰り返し、時が過ぎていくのを待つしかありませんでした。
でもそんな時、ふとした言葉や想いに救われ、涙し、少しづつ色を
取り戻していった気がします。

今、私の部屋から見える桜は、美しく咲き誇り、優しい色があります。
花が散っていく桜は思い出の中で儚く淋しげなものでした。
でも桜は、花を散らせ、また青々と葉が茂り、紅葉し、散り、寒そうな裸の木になり、
そしてまた桜の花を咲かせます。
桜の木は、花がない時も、そこに根を生やし、しっかり立って生き続けているのです。
命の再生をしていくように。。。
色を取り戻すまで、長い時間がかかりました。
そして、桜は、どんな時もしっかり立って、そこに生きているのだと知りました。

130410b

自分の足でしっかり立って歩むことは、とても難しいことです。
頑張って、と言われても頑張れないときもあるし、報われない時もある。
それでも、人のそんな姿は、とても美しいのだと思います。
花のない桜の木も、桜、であるように。
人は大きな希望に支えられてるのではなく、小さな希望を信じてもがきながら
歩いていきます。
だから、その小さな希望の光を、消さないで立っていること。
光が消えそうな人が立っていられるように支えあうこと。
それを心に、リレーのバトンのように命をつないで、生きていきたいと
お誕生日を迎えて、改めて思っています。

桜吹雪が美しく舞っています。
命の再生に向かうかのように!

どうか皆さんの心に色と光と温もりがありますように。。。
健やかに春をお過ごしくださいませ。
 

2013年 春宵
多江