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2005.05.03

色の時感｜vol.41

空気が「ぴかぴか」光り、体を包んでははじけていく、
眩しい季節になりました。
しばらくご無沙汰してしまいましたが
皆さんお元気ですか？ 母の日も終え今日は恥ずかしながら
私の母についてお話しようかと思います。

私の母はとにかく好奇心の旺盛な人です。
例えば美術館に行くといつもその後図書館に行き
その時代の歴史を調べ、それに関する小説を読み
題材になっている映画まで見ます。
そんな事をを満足するまで続け、
さんざんはまってしまいます。
パソコンも独学して今では甥っ子のアルバムを作ったり、
私の出演作をまとめたＤＶＤに私の写真をＰＣで
デザインして
オリジナルにしてプレゼントしてくれたり、
アナログな私からは想像できない
デジタルな母に驚いています。
そんな色々なことに好奇心旺盛な母は、
会うといつも「にこにこ」して、
人を「ぴかぴか」な空気で
包み込んでくれる人でもあるのです。
私はそんな母にすぐ会いに行ってしまう。
まあ、会うと恥ずかしくて、
別に〜って顔して素直じゃないんだけど。

 

最近良く考えるのは、｢素敵に年を重ねている」人って？
これは言葉では簡単だけどどうしたらなれるのかは難しい。
でも母を見ていると、辛いこと苦しいことも、
心の傷になってもきちんと受け止めて、
立ち止まったとしても必ず前進して、にこにこしてる。
さらに色んな事を吸収して回りの人に愛情を注ぎ、
痛みを愛に変えていってる。
そんな彼女は、とても素敵に年を重ねている人だ。
母をお手本に私も心磨き、しなくっちゃ、と思う。
そんなお母さん、「いつもありがとう」と感謝しつつ、
私も温かい空気で人を包んであげられる人に
なりたいものだなあ・・・。そう言いながら、
私は今、日活撮影所の楽屋で外より暑いクーラーの送風に
包まれてこれを書いています。
・・・暑すぎる、これを書いたらメイクルームに避難せねば！
・・・あぁ、人を包むには暑くても寒くてもダメなのよね〜

瞬間の充実を積み重ねて、
素敵に年を重ねていきたい。。。

又お会いしましょ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　多江