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2000.10.01

色の時感|vol.13

ふっと気がつくと、空気の色が変り始め
冷たい風が腕に絡みついて秋に包まれ始めています。

皆さん、いかがお過ごしですか。

出遅れたセミが夏を忘れられぬように
まだ鳴いていて淋しさを漂わせ鈴虫も鳴く。
なんだかもの悲しい気配?
私は、秋こそとってもワクワクしちゃうのです。
緑の木々達が暖かく色づき始め、街の涼しげな
色も深くなっていき、オレンジや赤がれんが色や
ボルドーへと変り、私達を暖かく包み込んで
くれるからです。まるで心の隙間をそっと埋めて
くれるかのように。
 部屋の窓から見える空はくすみ始め、真っ青な
夏空とはお別れ、でも空は、色鮮やかな草木達を
迎える為、ひっそり色になるのです。
夏の疲れを癒してくれる色達、華やかではないけれど
懐かしくて、ほろ苦くて、あったかい気分に
させてくれます。

taeakikumo

そう、ほろ苦い秋といえば、さんま。(唐突?)
だって”秋刀魚”って書くんですよ。
なんて昔の人はイキなんでせう。
さんまって言うと小津安二郎監督の「秋刀魚の味」を
思い出します。
胸の奥がきゅんとなってあったかくなるんですよね。
なんだか又見たくなったなあ。
 赤とんぼが飛んでススキがゆれ、まあるい月が
笑ってる十五夜があったり、忙しく流れてく毎日の中に
ちゃんと立ち止まって記憶させてくれる風景が秋には
あるんですね。
こんなほのぼのとした秋、皆さんはどんな風に
過ごすのかしら。
私はとりあえず今晩、秋刀魚とまいりましょうか。


明日、皆さんのところには
どんな秋色が届くのでしょう・・・

多江