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2018.02.09

安岡 直|その弐拾十

風邪のメカニズムを知ることで、風邪薬の意味や効果的な正しい使い方も分かってきた!の続きです。そもそも風邪を引かないようにするにはどういうことに気をつければ良いのか?今回はそんな基本的な健康法を、科学的に突っ込んでみたいと思います!

 

♢風邪を遠ざける具体的方法の分析♢

風邪の予防法としてよく言われている「手洗い、うがい、加湿、マスク、睡眠、食事」などには、もちろん背景にその理由があるわけですが、まずそれをちょっと整理してみたいと思います。冬に風邪が流行るのは、ずばり「空気が冷たくて乾燥しているから」です。それは、以下のような、ウイルス側と人間側の両方の事情が絡んでいます。

○ウイルスには温度が低く乾燥したところで活発になりやすいものが多い。

○鼻や喉の粘膜は空気が乾燥すると病原体や異物を追い出す繊毛運動が弱くなり、その結果防御力が低下することでウィルスに感染しやすい状況になってしまう。

は体内でのウイルスや菌の殖を抑えることができるが、急激に冷えみ疲がたまるなどして体の抵抗力が落ちると、それら病原体の殖をしてしまう。

以上のことをふまえると、予防法は次の3つのポイントにまとめられます。

 

①原因となる病原体が体内へ入り感染することを避けるようにする。

「手洗い、うがい、マスク」がこれに当たります。6つのうちの3つが該当していることをみても、物理的に原因を排除することがいかに有効で大切なのかがわかります。

インフルエンザの大流行を避けるための衛生学的な研究の1つの対策案として、最大の感染ルートを断つという理由から、「通勤電車を運行しない」という画期的な結論を出した方たちもいらっしゃいます。そもそもウイルスをもらわなければ風邪にはかからないという、ある意味絶対的な効力をもつ方法ですね。

 

また、近年の研究では、

○手洗いは、抗菌効果のある石鹸よりも普通の石鹸の方が良い。

○うがいは、消毒薬よりも水道水の方が良い。

という、一見すると抱いていたイメージの逆をいく意外な実験結果も出ているようです。

 

②湿度を保つ。

「加湿、マスク」がこれにあたります。ウイルスの生存率を調べるある実験結果では、

・湿度50%(温度22度)の環境での6時間後のウイルス生存率は、3~5%

・湿度20%(温度22度)の環境での6時間後のウイルス生存率は、60%

となっており、高い湿度を保つことが対ウイルスに高い効果があるかがわかります。

また、

・湿度50%(温度7度)の環境での6時間後のウイルス生存率は、35~42%

・湿度23%(温度7度)の環境での6時間後のウイルス生存率は、63%

と、湿度と一緒に温度を保つことも重要なことも示されています。

また、面白いところでは、温度と湿度が上がると、ウイルスや細菌などの病原体が飛び散る距離が短くなるなんていう効果もあるそうです。

 

③高い免疫力を保つ。

「睡眠、食事」がこれにあたります。かなり今さらな議論になりますが、風邪のウイルスに感染してしまったとしても発症しない人や、発症しても症状が軽くすむ人がいるのは、一人一人それぞれの体の免疫力、抵抗力の違いによって発症の仕方が異なってくるからです。

実験で、わざと鼻粘膜に風邪の原因ウイルスを塗りつけ、風邪の発症と睡眠時間との相関関係を調べたところ、

「7時間の睡眠時間のグループに比べ、5~6時間のグループでは風邪を引くリスクが4.2倍になり、5時間未満のグループでは4.5倍にもなった」

という結果になったそうです。たったこれだけの睡眠時間の違いでそんなに違いがでるとは驚きです。
そして食事に関しては、またさらに興味深いことになってきているので、次項で取り上げたいと思います!

 

♢免疫力を上げるためには!♢

そもそも免疫力は睡眠や食事などの生活習慣を始め、ストレスや加齢などによっても低下すると言われていますが、それらの中でも「食事」が免疫力とかなり関わっていることが近年の研究でわかってきています。「食事」と言っても、ありきたりな「ビタミンやミネラルなどの栄養素をしっかり摂りましょう」なんていう内容ではもちろんありません。「腸内フローラ」という言葉が最近取り上げられていますが、ここで話したい「食事」とは「腸」に関するお話です。

 

☆なぜ「腸」なのか?☆

食べ物は病原菌やウイルスなどが混入してしまっている危険性もあります。そうした有害なものが腸壁から体内に侵入してくることを防ぐために、腸には強い免疫力が必要で、なんと、人体の60~80%もの免疫力が腸壁内に集まっているということなのです。そしてそれだけでなく、今や人体最大の免疫器官とも言われている腸の「バイエル板」というところでは、集まっている免疫細胞たちを訓練してその戦闘力を引き上げ、腸から全身に送り込むというチョウ重要な働きも担っているのです!

ところがもし腸内環境が乱れてしまうと、単に消化管として栄養の吸収や毒素の排出が上手くいかなくなるだけでなく、上記の理由から身体全体の免疫にも多大な影響を及ぼしてしまうというわけなのです。では、腸内環境を良好に保つにはどうすれば良いのか?それが「食事」ということです。

腸内細菌は約1000種類、100兆個以上が腸内に生息していると言われており、それらが互いにものすごく複雑なコミュニケーションや生存競争をしているのですが、適切な食事により腸内の善玉菌を増やしてやることで、人体に望ましい「腸内フローラ」が作られます。具体的には、善玉菌の栄養源となる「食物繊維」「発酵食品」などをたくさん食べて、悪玉菌の栄養源となる「高脂質の肉の塊」や「食品添加物」などを避けるようにするということです。ヘルシーなイメージの「食物繊維」の効用は、これまで考えられていたような単に「排便を促す」というようなレベルではなく、善玉菌を増やすための栄養となるオリゴ糖の供給源として、人体の免疫システムにおいてものすごく大切で重要なものだったのです。ホウレン草で強くなるポパイじゃないですが、野菜で人は強くなるってことですね!

 

☆風邪を引いてしまった時の食事は?☆

では、風邪を引いてしまったら「急いで食物繊維をたくさん食べれば良い!」とは、当然なりません。そんなにすぐに腸内フローラは変化しませんし、免疫力に影響も出ません。病で弱った時にはどんな「食事」が良いのでしょうか?

ドイツには昔から「断食で治らない病気は医者でも治せない」ということわざがあるそうです。また、ドイツだけに限らず世界のいたるところに「断食することで病気を治す」という意味のことわざがあります。そうです、食べない「食事」もしくは「胃腸に負担をかけないごく少量の栄養補給」が病には有効なのです!

犬や猫も病気などで体調が悪いと、食べることをやめて回復に専念しますよね?これは、断食をすると食べ物を消化吸収するために使っていた膨大なエネルギーを、自己治癒能力に集中させることができるからです。人間も風邪を引いた時に食欲がなくなって寝込むのは、回復に専念させるための本能的な行動であり、前々回にお話した病原体と戦うための風邪の諸症状と同じで、立派な生体防御反応なのです。

注)断食は1食や1日でも効果があるそうですが、3日以上の長い期間の断食をする場合は、正しい知識を得てから行うようにしてください。

 

さあ、ここまで読んで頂ければ、今後は風邪を引いてしまってもうまく付き合っていけるのではないでしょうか?あ、むしろ風邪とうまく付き合わないようにできた方が良いですけどねー。

 

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