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2018.02.02


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|その弐拾玖

yomoyama

風邪って「万病の元」っていうか、むしろ雑多な原因の万病をまとめて風邪ってアバウトに呼んでるんですね(汗)・・・なんにせよ身体は風邪に屈したりなんかせずいつだって全力で応戦してくれてるんです(涙)、の続きです。

 

◇風邪薬ってどんなもの?◇

風邪に対する薬について、前回の風邪の説明を踏まえてちょっと見直してみましょう。

 

☆ワクチンは?☆

感染症の病気に対しては、よく「ワクチン」という名前を耳にするかと思います。

例えば「狂犬病ワクチン」や「破傷風ワクチン」など、本来ならば死に至る恐ろしい病気ですらワクチンさえあれば瞬く間に回復できる夢のような薬です。

しかし、立派な感染症である「風邪」に対しては「風邪ワクチン」などというものは聞いたことがないのはなぜでしょう?

それはまさに前回の、病原体を問わず十把一絡げの「風邪」という括り方に理由があります。

1つのワクチンがその効力を発揮するのは、その生理的構造の特性上、1つの病原体に対してのみです。では、原因となる可能性のある病原体が数百種類もある「風邪」ではどうなるのか?どのウイルス(または細菌)が原因なのか判断するのすら困難な上に、何百種類もの「ワクチン」を作ったり接種したりすることは事実上不可能というわけなのです。

 

☆抗生物質は?☆

抗生物質はワクチンと同じくらい有名かつ超有能な薬です。

しかし、抗生物質とはそもそも細菌感染に対して用いる薬であり、風邪の病原体の90%以上の割合を占めるウイルスには全く効果がありません。風邪を引いた時に抗生物質が処方されることがありますが、それは稀にある細菌が病原体である場合を除き、ウイルス感染で体が弱っていることによる細菌の二次感染を防ぐためであり、風邪の原因を直接たたくためではないのです。もっと言えば、抗生物質への耐性菌が生じる可能性を考え、本当は風邪で抗生物質を処方するのは避けるべきだとの意見もあるぐらいだそうです。

 

☆一般的に処方されている風邪薬は?☆

では、一般的に処方されている風邪薬はどんなものかというと、これは皆さんご存知かと思いますが、通常は、喉の痛みに対する鎮痛薬、発熱に対する解熱薬、咳に対する鎮咳薬などが処方されています。そして、これらはすべて対症療法目的の薬なのです。対症療法とは、疾病の原因に対してではなく、苦痛の軽減や一時的な症状の改善などの目的で行われる治療のことで、疾病の原因を直接的に取り除く治療ではありません。つまり現状、風邪には直接の治療方法がないということで、一度引いてしまったら平均して1週間から10日の間、安静に過ごさなくてはならないというわけです。

 

 

◇風邪薬を飲む意味は?◇

ここで1つ疑問が浮かびます。前回、風邪の諸症状はポジティブな生体防御反応だと説明しました。

だとすると、それを対症療法で抑え込んでしまうのは良くないのではないでしょうか?
例えば、咳止め薬。薬によって咳を止めてしまったら、せっかくウィルスや細菌を体外に排出しようとしていたのに、それらが体内に残ってしまい、更なる感染を広げることになりかねません。また、本来排出されるべき痰が留まってしまうことにより気道をふさいでしまう事もあるかも知れません。同様に、解熱剤であれば、免疫力を上げるためにあえて体温を上げているのに、それに逆らって解熱剤で無理に体温を下げてしまえば、免疫力が落ち、結果治癒が遅れてしまうことになります。(※病原菌と戦う免疫細胞である白血球は、体温が1度下がるとその働きが30%も落ちてしまうらしいです!)

では、ナゼ病院で風邪薬が処方されるのでしょうか?

それは、対症療法とは言え、場合によっては上記の事柄と引き換えにできるメリットがあるからです!一般的には対症療法のメリットは以下のようなものが考えられています。

 

①生活の質(QOL)の改善

②体力(自然治癒力)の維持

③合併症の予防

④悪循環の防止

 

順に説明していきますと、①の生活の質の改善は、痛みや熱、咳や鼻水などの苦しみを和らげる、という最もわかりやすい第一義的なものです。風邪を引いてしまったら家で安静に寝ていることが一番ですが、仕事を休めないなど、そうも言っていられない状況はあると思います。そんな時には症状を和らげることでずいぶん救われるのではないでしょうか。

 

②の体力(自然治癒力)の維持は、あまり認識されていないかも知れませんが、

①と同じくらい大切なものです。

体力の維持と聞いてピンとこないかも知れませんが、例えば咳について見てみましょう。

咳で吐き出される呼気のスピードは、なんと時速300kmにもなります。肺にためた空気を、筋肉を激しく収縮させることで一気に圧縮し、台風をはるかに凌駕する風速で爆発的に吐き出すのです。その時にかかる圧力で肋骨を折ってしまう人もいるほどの勢いです。そんな激しい筋肉運動である咳を1回した時に消費されるエネルギーは、およそ2キロカロリーと言われています。もし1日に1000回咳をすれば、2000キロカロリーのエネルギーを消耗してしまうという計算になります!また、夜咳がおさまらず、眠れずに体力を回復できないという時もあるでしょう。これに、発熱やくしゃみなどがあればさらにエネルギーはどんどん消耗されていってしまうのです。

生体防御反応に逆らって咳を止めたり熱を下げたりするのは、過度に体力を消耗し過ぎないようにするというとても大切な意味があるのです。

 

③の合併症の予防は、例えば、激しい咳をし続ければ喉を痛めてしまいます。それにより弱ったところから気管支炎、ひいては肺炎を発症してしまうかも知れません。また、発熱時に体温上昇が極端に激しい場合は、危険回避のために解熱剤を使用することが求められます。特に小児のうちは体温調節機能が未熟で、危険レベルの高体温となりやすいため、大人以上に気をつけなくてはならないそうです。

 

④の悪循環の防止は、アトピー性皮膚炎の治療などが分かりやすいのですが、炎症を抑える対症療法により、<湿疹→かゆみ→かきむしる→湿疹が酷くなる>

という連鎖を止めることができる、というものです。

 

ここまで、風邪やその薬について本当はどういうものなのかを見てきましたが、次回はそもそも風邪を引かないようにするにはどうしたら良いのか、という今さら的なことをちょっと突っ込んでお話してみたいと思います!


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