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2018.01.25


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|その弐拾八

恐らく人類のほぼ全員が人生において少なくとも一度は罹患するであろう、

かつ、毎年毎年スキあらば何度でも襲ってくる油断のならないシツコい病い。

そいつの名は、「風邪」です。

 

◇風邪の正体とは?◇

まず、風邪って本当のところは一体なんなのか?

これだけ身近な病気にも関わらず、意外と正確に説明できる人は少ないのではないでしょうか?

定義としてはズバリ、「ウイルス(や細菌)が鼻や喉などの上気道に感染することで起こる急性炎症のこと」だそうです。

 

が、これって、かなーりざっくりした定義だと思いませんか?

だって、原因となるウイルス(や細菌)が、こいつだよって特定されているわけじゃないんです!

普通は、風疹だったら「風疹ウイルス」というように、原因となるウイルスが特定されているわけです。しかし、風邪に関しては、「ライノウイルス」「コロナウイルス」「アデノウイルス」など風邪の中でもポピュラーな原因ウイルスがあるにはあるのですが、

実際には数百種にものぼる膨大な種類のウイルスや細菌が風邪の原因となっているのです。

さらに、例えば「ライノウイルス」1つを見てみても、なんとその中にさらに数百種類の異なるタイプが存在するとのこと!

 

つまりですね、よく言う「咳、喉の痛み、発熱、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり」などの症状が出る病態を、その原因となる病原体はともかくとして、まるっと全部まとめて「風邪」と呼んでいる、ということなのです!

 

そのため、たとえ医師に診てもらったとしても、原因となっているウイルス(または細菌)の特定すらできない場合が多いらしいのです。

しかしこれは逆に言うと、原因が特定できた場合には、ざっくりと大雑把な病名の「風邪」ではなくなり、その原因に従ってもっと具体的で特異的な病名が確定するということになるのです。

実は、「風邪は万病の元」と言われたりする秘密がここにあったりするみたいです。

最初の診断時点では原因のわかっていなかった様々な疾患の初期の症状が、

「風邪」の症状としてまず診断され、その後病状が進んだ後に、風邪の症状としては到底おさまらないその疾患特有の症状が出てくることによって、

「風邪が元となり大病を患った」ということになる、というかなりアバウトなカラクリです!

(※もちろん、風邪で体力が弱ってしまったことが原因で他の病気にかかるという通常の考え方も正しいと思います。)

 

 

◇風邪の症状には意味がある!◇

その原因は多岐にわたる風邪ですが、

最もオーソドックスな病状は以下のようなものではないでしょうか?

喉に痛みを感じ、鼻水が出はじめる→喉の痛みがマシになり、鼻水がひどくなる→咳がはじまる→鼻水がマシになり、咳がひどくなる→咳がマシになり、やがて治る。

 

喉の痛み・鼻水・咳の3つの代表的な症状が順番に現れ、現れた順におさまっていく、というものです。これは、原因となっている病原体の感染が、喉→鼻→気道と入り口から奥へと広がって進行しているということです。さらに症状が重い場合には、これに発熱も加わるでしょう。

ですが、ここで強調しておきたいのは、これらの症状はなにも病原体にいいようにやられて「無理矢理やらされている」ネガティブなものではないということです。

これらは、病原体に対する我らが肉体の、抵抗し戦う姿そのものなのです!
ここでは風邪の症状の中でも特に辛くなりがちな「咳」に注目して詳しく見てみましょう。

 

咳はそもそも、ウイルスなどの病原体だけに限らずホコリや煙なども含め、喉から気道に入ってきた異物を、肺や気管などの呼吸器を守るために気道から取り除こうとする生体防御反応です。
喉は外気と直接触れる部分であるため、ウイルスや細菌の侵入にとてもさらされやすい部分で、普段は喉の粘膜にある繊毛がウィルスや細菌を異物として体外へ排出しています。しかし風邪を引いて抵抗力を失ってしまうと繊毛の働きも低下してしまいウィルスや細菌が感染しやすくなってしまい、その際にそれらの異物を体外へ排出しようとして咳が出るのです。

 

生体メカニズム的には、まず異物が入り込むと、咽頭や気管など気道の表面にあるセンサーがそれを察知し、その情報が脳の咳中枢に伝わり、そこから横隔膜や肋間膜などの呼吸をおこなう筋肉に指令を送り、咳をすることで強制的に排出するというわけです。
また、風邪を引いている時には、気道にたまった「痰」を外に排出するという役割も咳にはあります。痰は気道の粘膜の粘液がウイルスや細菌などの病原体やほこりなどの異物をからめ取ったものなので、すみやかに体外へ排出される必要があるのです。
全く同様に、喉の痛み、鼻水など他の風邪の症状も生体防御反応そのものです。

 

例えば「発熱」は、発熱することで病原体のいる体内の温度を上昇させると、ウイルスの増殖が抑えられたり、白血球の働きが活発になるなど免疫機能が高まり、病原体に対する抵抗力が高くなることが知られています。「病原体をやっつけるため」に自らに有利な戦いの状況を発熱することで生み出しているというわけです。

「悪寒」は気温や体温が低くなったわけではなく、身体が病原体対戦用に設定した高い体温に達する際に、現状の通常体温との差を「寒い」と感じるものだそうです。

つまり、風邪を引いて弱っている中、超ポジティブでアグレッシブに病いに立ち向かっている反応が、風邪の症状としてのあの辛い咳や発熱などの正体なのです!

なんか、この前向きな感じが、次に風邪を引いてしまった時に励みになるような気が、、、しませんか?

 

 

次回は、上記の内容を踏まえ、風邪薬について改めて考察してみたいと思います!

 

よもやま弐拾八


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