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2015.11.19

安岡 直|その弐拾弐

西暦2045年、たった30年先の世界が一体どうなっているのか?
実は世界最高の科学者たちの頭脳をもってしても全く予測できないらしいんです!
…なぜか?

「真に賢い人工知能が世界を変える。それはもう、メッタメタにね。」が、今回のテーマ
です…怖(oдolll)

「人工知能」(以下、AI:Artificial Intelligence)って聞くと、だいたいこんなモノという
イメージをお持ちだと思います。
しかし、現在のところSF 映画で出てくるような高度なAI はまだ完成しておらず、世界中の
国や企業で科学者たちが激しい開発競争をくり広げているまっただ中にあるそうです。

現存するAI のレベルとしてわかりやすい例では、チェスや将棋で人間に勝利するAI などが有名ではないでしょうか。最近ではクイズ番組で人間に勝利したり、AI がレシピを考えた料理本を出したりと、どんどん「知能」が高そうなAI が出現してきています。

また、インターネットの検索エンジンで目的のページを探すのは代表的なAIテクノロジーそのものだし、他にも音声認識(話し言葉をテキストに置き換える)、自然言語処理(テキストが何を意味しているのかを理解できるようにする)、画像認識(画像データから文字や顔などを識別する)など多彩な技術が、パソコン、スマホ、様々な家電や自動車など、身の回りの多くのモノに利用されていて、現代人はもうどっぷりその恩恵にあずかっている状態なのです。
さらに昨年発表された論文では、どんどん賢くなっていくAI が人間になりかわり仕事をするようになる結果、「あと10年~20年でなくなる職業リスト」なるものも発表されました。

それによると、マニュアル化しやすいもの、主に情報を集め扱うもの、正確性を要求されるものなどは、AI が得意とする分野なので、人間からAI にとって変わられる可能性が高い職業と考えられているようです。
機械のオペレーターや窓口業務、会計関連などにはじまり、かなり多岐にわたる職業があげられており、ゆくゆくは医師や技術開発者なども含めたほとんどの仕事がとって変わられていくそうです。

ですが、今回お話したいのは、AIが発達してこんなに便利になったんだよ!っていう話ではありません。
現在一般的に利用されているAI 研究の先に潜んでいる、もっと壮絶な内容です!
上記の現存しているAI は「本当の意味でのAI ではない」と表現する科学者たちがいます。

どういうことかと言うと、

1: 本当に知能がある「強いAI」
2: 人間の知的な活動(の一部)と同じようなことをし、知能があるようにも見える「弱いAI」

に分けて考えられているのです。
実は、スマホや家電に実用化されているものなど、近年の研究のほとんどは、考えているように見えるだけの「弱いAI」の方です。
それに対してそれらのテクノロジーも使いながら、SF で描かれているような本当に人間のように考えたり行動したりできるものが「強いAI」ということです。

なぜ分けて考えられているのか?
それはこの2つが全く違うものだからです。

そして今回のテーマはこの「強いAI」に関してです。
「強いAI」は、これまで人類が発明してきたような単なる道具や、テクノロジーの一種などではなく、テクノロジーの進化における全く新しい段階だと考えている科学者がたくさんいます。それは、「知能」が特別なものだからです。

これまでの長い歴史の中で人間レベルの「知能」と呼べるものは、私たちの知る限り唯一人間だけでした。「強いAI」を完成させれば、そこに新しい「知能」をもつ存在が生まれるわけです。高いレベルで、周りの状況を認識して、人間の感情を理解し、行動を予測することができる「知能」です。これまでにあるような、入力された情報を計算して、うまいこと出力するだけの「知能のようにみえる便利な道具」とは根本的に違うものなのです。

「強いAI」の開発は非常に難しいらしくまだまだ時間はかかるようですが、それでも今、研究は加速度的に進歩していて、世界的に有名な研究者が、あと15年後の2030年頃には人間と同じレベルで考えることのできるAI が誕生するだろうと予測しています。
そして、さらに15年後の2045年には、それらのAI が人間の知能・能力を遥かに越えたレベルに到達するだろうと考えられているのです!

今回はいつにも増してSF っぽい話のようですが、実は世界中の科学者たちが現実に差し迫った深刻な問題として真剣に警鐘を鳴らしています。
環境問題などと一緒で、子孫の世代に対してちゃんと責任ある行動をとらなくてはならない、かなりデリケートで重大な問題なのです。

まさに「事実は小説よりも奇なり」。
2045 年のまさかの展開はまた次回で!