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2015.07.11


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|その弐拾壱

不老不死といっても、ゴースト型の脳のお引越しはちょっと受け入れがたいです、ってお話の
続きです。

脳の耐久限界を超えた真の不老不死をかなえるためには、ドラキュラ型やフランケン型では
なく、ゴースト型が必要であるということでしたが、脳の中身をデータとして取り出すって
いろんな問題をはらみまくりだと思うのです。

問題①:
技術として確立されて、人格が(おおむね)正しく取り出されたとしても、そのデータの自分
が、元の脳の全てを正確に再現しているかどうかを誰も確認できません。「新しいワタシ」
は、「元のワタシ」と同じではなく、「少し足りないワタシ」もしくは「少し違うワタシ」で
あるかも知れません。
前回のよもやまで、移行された「新しいワタシ」を自分自身も周りの家族や友人も、「元の
ワタシ」として認識出来るでしょうと話しましたが、まさにテセウスの船であり、おおむね
「元のワタシ」であれば細かいところは馴染んでいくからです。
これはすなわち、元の自分が生きながらえるのではなく、新しく自分に似た人格が生まれる
ということです。

問題②:
以前、「よもやまその参・四」で扱った「クオリア」に関する話です。
色や痛み、匂いなどの感覚の「こんな感じ」という感じ方は、人それぞれ脳が違えば比べる
ことができず、自分以外の人がどのように感じているのかは分からないというものです。
移行された先の新しい脳(もしくはチップやHDDなど)では、元の脳で感じていた色の感じや
痛みの感じ、匂いの感じなどが、同じ「感じ」であることが全く保障されません。
だって誰も比較できないものだから。よって元の自分が再現される保証がありません。

問題③:
「水槽の脳」という思考実験があります。水槽に入っている脳に適切な電気信号を与えること
で、普通に身体を持って生きているような錯覚を起こさせても、その脳はそれに気付くことが
できないというものです。生まれついての脳と身体だから信頼できるのであって、一度取り出
されてからインストールされたのでは、どこまでいっても錯覚なのか現実なのかは自分で判断
できなくなります。

問題④:
そもそも、一時的にでもデータとして取り出されて保存されている瞬間は、とても「生きてい
る」という状態ではありません。だってただのデジタルデータですから。すなわち、一度デー
タとして取り出された時点で「死んでいる」とみなされると思うのです。インストール先の自
分は、あくまで死んだ自分を模した新しい存在です。

問題⑤:
最大の問題かも知れませんが、脳をコピーして移行すると、ペーストしてインストールされた
新しい脳の自分と、元の古い脳の自分と、自分が2人になってしまいます!もし、古い脳の方は
殺してしまうとすると、古い脳の方のオリジナル(つまり施術を受けたあなた)にとっては、
不老不死でもなんでもなく、それはただの死です。

このように少し考えただけでも真の不老不死には問題が山積みな訳で、結局アイデンティティ
を保ったままの不老不死は諦めないといけないのか、という流れですが、
そこは「よもやま科学空想奇譚」です。ただでは終わりません。
ゴースト型に代わる、これらの問題を全て解決してしまう方法を考えました。
プランB の改良版です。
それは、前回のよもやまから何度も登場している概念、ずばり「テセウスの船」型です!
以下、どういう手法か説明します。

脳は常に新しいネットワークを構築し、上書きされています。
例えば、脳梗塞患者の脳では、
障害のある領域の働きを別の領域の脳が代行するようになることにより、失ってしまった機能
を取り戻すことがあります(これを神経可塑性といいます)。このように脳がその機能を他の
領域で代用、補完していく特性を利用して、まさにテセウスの船のように、少しずつ新しい脳
やチップへその機能を移行していけば、常に自分という意識が途切れないので、アイデンティ
ティを保ったまま乗換えられるのではないでしょうか。
従ってその途中で起こる上記の問題のような様々な変化は、意識がある以上、単なる自分の
変化ということになります。

これ、似ているけど全く別物だと思うのです!

テセウスの船型の不老不死手法。どなたか偉い科学者の方、いかがでしょうか??
…この手法が評価されて、ノーベル賞もらえないかな?o(*゚▽゚*)o

つい先日、脊髄性筋委縮症という難病で苦しむ男性が、自分の頭を身体から切り離し、脳死
状態になった他人の体と結合する手術を受ける、という発表がありました。
ちょっと前まで手の施しようがなかった病気も新しい仰天の手法でどんどん克服できるように
なっていく…。
そのうち、
「昔はたった100 年ぐらいでみんな死んじゃってたらしいよ。」
「えー、そんな若さでかわいそう!」
みたいな会話がされるのかなぁ。


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